まNASU

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビューのまNASUのレビュー・感想・評価

3.9
勉学に青春を捧げかけた頭でっかちの女子高生が、卒業前日にして青春を取り戻すべくパーティーに参加しようと一念発起。
十代にして全てを知った気になっていた自分の誤解と偏見に気付き、少しだけ自分に素直になるコメディ。
どんなに勉強熱心であっても、実際の人間に向き合って初めて理解出来ることもある。
コメディとして誇張されている分、少し主人公が間抜けすぎる気もするが、十代はそれくらいでいいのかもしれない。
高校生最後の夜を過ごす青春モノとしては始終笑いが絶えず、コメディとしては上々であり、主人公の成長ともバランスがとれていて良かった。


フェミニストの主人公と、レズの相棒というあまりなかったコンビが中心人物。
しかし、二人はそういった属性をあまり意識することがない間柄であり、よくある仲良し二人組となんら変わらない。
主人公の他社に対する偏見が作中でなくなっていくように、我々の彼女たちの属性に対する偏見も作中でなくなっていくようになっている。


意外な演出もなかなか愉快だった。
それと観て一瞬で想像の世界であると理解することが出来、ワンシーン分であるのに十分に高い水準だった。
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