やまじん

罪の声のやまじんのレビュー・感想・評価

罪の声(2020年製作の映画)
3.5
昭和の時代、とある未解決事件が発生する。ある食品会社の社長が誘拐されたのをきっかけに様々な企業に子供の声が入ったテープと脅迫状が届いたのだ。
その事件から数年後、ある日テーラーの男がある一本のテープを見つける。なんとそこには先程記した事件で使われた子供の声が入ったテープが録音されていた。そして、自分の声であることに気づいてしまう。真実を確かめるため、自分で調査を進めるのだった。
時を同じくして、新聞記者である男もこの未解決事件の取材を任され、色々と調査を進めていく。
やがて、二人が出会い共に調査を進めていくうちに事件の真実が明るみになっていき…

いやー、豪華キャストに恵まれた会話劇でしたねー
物語構成としてはほぼ誰かしらの会話がずーっと続くまるで小説を読んでいるかのような映画形式。しかし、これが以外とあきないのである!何よりも役者さんたちの熱のこもった演技に魅了され二時間ちょっとがあっという間に過ぎてしまっていた、そして、次から次へと証言を集めていくうちに様々な点となっていた証言たちが少しずつ結ばれていく内容には面白味も十分にあった!

阿久津がナビゲーターのような役割をしてくれているので膨大な情報量があるこの映画でもうまく整理してみることができる優しい映画問題ないでもありましたねー

はたして正義って一体なんだろうか?それは悪と表裏一体なのではないか、そんなことを考えさせられる内容でもあった。この事件の顛末を聞いた阿久津の言葉に思わずそう感じた。
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