オープニングのタイトルが出るところ震えた
始めから最後まで一貫して"声"が鍵となって物語が進んでいったことがよかった。
人の声(証言)がどんどん繋がっていく様もよかった。
大きく展開が変わるようなシーンはないが、証言が繋がり明らかになっていくのがドキドキした。
実際にあった事件をよく調べられ、まとめられている作品らしい。
これは感想とは違いますが、
YouTuberのネオホラーラジオさんがこの事件の血縁の方から情報提供があり、事件のこととこの映画についても言及されている動画があるので興味ある方は是非。
【グ○○○永事件】黒幕と疑われた人物の血縁者より情報提供がありました #89
※事件名伏せてます。
ただ、この映画を観ての違和感はタイトルにある。
"罪の声"
犯罪に勝手に加担されられ、訳もわからず声を使われた子供に罪はないのでは、、、?物語の始まりは、子供の声が犯罪に使われてそれこそが"罪の声"
だとミスリードさせ、最後は犯行を行った(手伝った)人たちの自供こそが、"罪の声"だと言いたかったのなら分かる。ただそれなら最後の詰めが甘い作品だなと残念に思う。
始めから最後まで"罪の声"自体意味は変わらず、子供の声のことを指します。と、制作側が言うのであれば、作品の結末(声は使われたが貴方に罪はない的なセリフのやつ)と矛盾が生じる。
これでは"子供の声が罪の声"だと本人達(ご存命かは分かりかねますが、、、)に更に追求してる、無意識な責任の押し付けではないか。メッセージとフォローをしてあげて。
そこら辺どうなんでしょうね。実際の事件を扱ってる作品なだけあって、そこに疑問が生まれるような時点で作品的には失敗ではないかとも思った。
総じて悪くはなかった。が、見終わった後に"罪の声"というタイトルに疑問が残ったって話。
ネイティブじゃない関西弁は本当に違和感がある。関西の人を起用するか、もう少しイントネーションの指導した方がいい。大事な部分で標準語になってるし。事件を元にして、設定を変えたくない拘りがあるのなら、しっかり細部も拘るべき。設定だけ拘って、後が雑すぎる。