2019年12月鑑賞
漫画原作のキラキラ・キュンキュン映画って嫌いじゃないけど、歳のせいもあって観ていて恥ずかしくなることのほうが最近は多く、そろそろ潮時だなと思っていたところ。それに、このジャンルの映画があまりヒットしなくなっているのも事実。
そんな中、出演すればこのジャンル映画でも唯一ヒットさせることに成功している橋本環奈。彼女の人気は凄まじく、特に10代の男性に指示されているのが、他の若手人気女優と違う傾向だと思う。最新作『午前0時、キスしに来てよ』（以下、『0キス』）や前作『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』は、劇場に男子中学生＆男児高校生のグループが多く見られた。この現象はキラキラ映画では本当に珍しいことだと思う。
可愛いのはもちろん、サバサバした性格や、最近は女優さんもよくやるようになった変顔、どれをとっても群を抜いている…というか神がかってさえいる。Twitterが先日発表した2019年の「世界で話題になった役者」の8位にも選ばれてしまった。私も大好きである。
『0キス』は橋本環奈が出ているから観に行ったようなもの。片寄涼太もそれなりに好きだけど、ヒロインが別の人だったら観に行かなかったかもしれない。
正直にいうと、本当に「国民的スーパースターと一般JKのラブストーリー」という内容がベタすぎて「これで本当にいいのか？」と思ってしまったけど、逆にそれが良かったのかもしれない。同じ系統だと、どうしても設定やキャラクターが凝っていて、結局実写ではそれが活かせていない。だけど、これは本当にシンプルでわかりやすかった。特に片寄さんの役は、実際の彼のイメージとも非常に近いので、観客もイメージしやすかったんだと思う。それに、この映画で私はすっかり片寄涼太のファンにもなってしまった。彼は本当に“王子様”の素質を持っている。なのにドラマ「3年A組」では全く違った魅力を放っていた。今後の活躍が楽しみな俳優さんだ。
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