mm

パブリック 図書館の奇跡のmmのレビュー・感想・評価

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)
5.0
「ここには告発しても足りぬ罪がある。ここには涙で表しきれぬ悲しみがある。我々の全ての成功を覆す失敗がある。肥えた土地、まっすぐに並ぶ木々、力強い幹、熟した果実、だが民の前には失敗があり、飢えた者は怒りを募らせる。人々の魂の中に、怒りの葡萄がずっしりと実っていく。収穫を待ちながら」

「人の道に背かず正しく生きてきた」職を失っただけの人、少し道を降りただけの人、何かを損なっただけで人として生きていくボーダーラインから簡単に落とされてしまう。誰にでも起こりうる事なのに、強く正しい人たちは容赦なく鞭打つ。
「神は人に声を与えた。それを使うか黙るかさ」noise,voice「声を上げろ」

図書館、パブリック、開かれた場所、公の場所、他者と生きる場所。
躓き膝を着いた人が、前を向ける社会でありたい。「探してるんです、奇跡を」
mm

mm