Basco

思い、思われ、ふり、ふられのBascoのレビュー・感想・評価

4.0
これぞ「明け方の若者たち」でしょって作品。北村くん、こっちの方が良かったし、輝いてたよ。笑
どこかの作品と違って誰も傷つかない真っ直ぐな登場人物たちにもグッとくる。

4人それぞれの登場人物が主人公のように描かれており、青春時代の甘酸っぱいあるあるが詰まった作品だった。
好きなのに周りを気にして好きと言えなかったり、自分に自信がなくていつもおどおどしてたり、そこには誰もがあるあると思う世界が広がっていた。

青春に戻りたくなる気がする自分は歳を取ったなぁと。全体的に日本的な映画で若い頃はこういう映画を毛嫌いしていたけど、この歳になったからこそ面白いと思えるのだろうか。

アバウトタイムへのオマージュがすごく良かった。アドレスが手に入ったケータイだけでなく、映画そのものが宝物になる演出は見事だった。映画という共通言語を通して、距離が縮まるのもすごく良かったし、センスが良かった。
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