なんだこれめっちゃ面白かったぞ!
余命わずかな若きボクサーとヤクザに追われる女の子の巻き込まれ事故的に始まる逃避行劇。
どんどんダメな方向に転がっていく疾走感あるストーリー展開も、随所に散らかってる笑いも、コミカルかつ見応えあるバイオレンスシーンも、魅力的な登場人物も全部全部楽しかった。
ホラーっぽい音が鳴ってゾクゾクさせられた後のオチとかもう、物凄い緩急でぶつけてくるの笑うしかない。
この状況でなぜにすれてないか分からない超ピュアなヒロインは助けたくなるし、自暴自棄ながらもどこまでも普通でいい奴なボクサーは惚れてまうやろし、早々に横領計画が崩れるヤクザと悪徳刑事はバカかわいくて愛しくなるし、肩身狭く仁義を守って生きるヤクザのみなさまは全然時代錯誤じゃないし、あとベッキーの本気ね、走る父も踊る父も。全部が全部で構成されているような、ハマっててキマってて、イキイキしてる。
観終わった後にタイトルの意味がじわじわくる。すれてないのはヒロインだけじゃなくって、破茶滅茶な物語の中で純なピュアな初恋と呼ぶべきものだったのかなと。良いタイトル。
1人で観たけど、もう1回友達と観たくなる。苦手って言われたら落ち込むな。