ナターシャ・ロマノフの走馬灯を追体験しながら、ブラック・ウィドウの伝記を読んでいるような、不思議な映画。
めちゃくちゃ面白かったです。シャン・チーは家族向き、こっちは大人向け。
終始シリアスで緊張感のある展開が続きますが、途中差し込まれる"笑い"とド迫力のアクションによって緩急がついていて(姉妹2人ともドライなのもある)、話がそこまでどんよりせず進むのがすごい。
特にアクションは、"対人間"のバリバリ肉弾戦が各所てんこ盛りで見応え充分。悔いのないように全てやり切ったんだなという制作陣の気合いが見えました。
既に彼女の未来を知っているからこそ、この映画を観ることでBW過去出演作の深みが増す…という相乗効果も素晴らしいなと思ったので、ちょっと高めにつけました。彼女は最高のヒーローでした。