栞

燃ゆる女の肖像の栞のレビュー・感想・評価

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
-
美しすぎて、絵画が動いているよう 外の空気にふれたくなかった、現実に戻りたくなかった。金曜日、酒気帯びた人が多いのはきっと気のせいではない。

こんな美しくて儚くて、愛おしい日々が人生のうちにたった五日間あるだけで、それを経験しただけで、思い出にすがって、思い出をたよりに、生き延びていくことができてしまうのだと思う。「振り返って」。どんなに苦しくて、ボロボロになっても、思い返してみればなんだか愛おしくて大切な思い出がそこにはあって、何度も、何度でも振り返ってしまうと思う。思い出してしまうと思う、そして生きていくんだとおもう。
栞