はのか

燃ゆる女の肖像のはのかのレビュー・感想・評価

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
5.0
とても静かな映画で、波の音、暖炉の音、キャンバスをなぞる筆の音が響く。暖炉で静かに燃えていた炎は、中盤で大きな焚き火となり、彼女に燃え移る。決して振り返ってはいけないのはどちらなのか…思わず振り返ってしまった彼女と、振り返らなかった彼女。肖像画に描かれた28ページ。演出、小道具としてオルフェウス、振り返ること、すごくよかった… お互いを忘れないために小さな絵を描くところが好き。使用人の子に悲壮感がないのは自分で決めたことだからか、彼女の凛とした佇まいもとても好き。3人でヘンルーダを探すシーン、焚き火、カード遊び、食事、赤と青と黄色のドレス、好き。
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