きま

燃ゆる女の肖像のきまのレビュー・感想・評価

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)
4.0
芸術的なエロスを感じる作品。
貴族の娘は、母が選んだお見合い相手と結婚するという、運命に身を委ねる立場。
危険が及ばぬようなるべく部屋の中で過ごすような自由のない状況から、肖像画のモデルになるという名目から外に出かけるように。
その中で自分から湧き出る感情に気付き、貴族という定められたレールで生きる人生との葛藤が描かれている。
肖像画を描く画家と、互いの愛に気付く。
唾液が絡み合うほどの濃厚なキスや裸で交わるシーンもあるが、この作品においてはそこに至るまでの葛藤が繊細に描かれているので、エロさよりも芸術的に映る。

常に静寂に包まれており、まさに絵画を映画にした様。
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