キャッチコピーに寄ると、映画史を塗り替えたらしい今作の世界を美しいと思えるかどうか。
作品の高尚っぷりに対してとても下劣な感想になってしまいます。すみません。私のイカれた審美眼では、メイン2人、引いては作品全体を美しいと思うことができませんでした。お嬢様、、ゴリラ、、がよぎった時点で負けてしまった。でも思っちゃったんだからしょうがない。
いかんいかん、これは美しいんだぞ!と思えば思うほど逆効果状態。そのさなか、不意打ちのように訪れたのは、お股を隠すためだけに生まれたようなサイズ感の丸鏡で、説明書通りと言わんばかりに局部を隠すシーン。ああ。おぼんを股間の前で高速回転する100%のピン芸を思い出してしまい、集中力が完全に終了しました。
その発想に「なんたる低俗」と自己嫌悪しつつ。いや、このあまりにももったりしたトーンは、映画自体の場持たせをキャストへの眼福に頼ってるところあるよね!と自分に言い訳することにした。
ちなみに、LGBTQ関連になるとここぞとばかりに生々しい性描写を増やす風潮もちょっと苦手。後半はいっつもピロートークしてる感じ。
「決められた結婚」や「生々しい堕胎シーン」など、深いテーマは感じつつ乗りきれなかった。嫌味とかではなく、こんなにごめんなさいと思った映画もあまりないかも。