アンディ

名もなき生涯のアンディのレビュー・感想・評価

名もなき生涯(2019年製作の映画)
4.0
 「歴史に残らないような名もなき生涯を送った人々によって、歴史はさほど悪くならない」
エンドロールの言葉。オーストリアの山村で農業をして暮らす夫婦。夫が戦地への召集を拒み続ける。英雄でもない、名の知れた人物でもない1人の農夫の生涯。
 ヒトラーを崇拝出来ず、戦うことに疑問を持ち、一度は召集に応じたものの2度目は拒み続ける。だんだん村八分にされ、家族も辛い目に遭っているけど信念を貫き通す。勾留されても決して曲げない。なんと強い信念だろう。奥さんも辛い思いをしているのに理解を示す。なんて強い愛なんだろう。
 オーストリアの自然がとても美しく⛰、会話を控えてお互いの手紙でストーリーが進む。トーンがとても切ない。
 観ている途中で、この雰囲気、観たことあるような、、、と感じた。モン・サン・ミシェル、、、「トゥ・ザ・ワンダー」会話を抑えた過去を振り返る文章で、切なく展開する物語。手法が何処となく似ている。同じ監督作品なんだ!なるほど納得。他の作品も観てみたい!
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