名もなき生涯の作品情報・感想・評価・動画配信

「名もなき生涯」に投稿された感想・評価

水

水の感想・評価

4.0
キリスト教の価値観を知ってることが大前提の映画だから、何も知らないとどーにもならん。

「ドイツの国家全体が悪に走ったとき、宗教が個人の良心を保っていた」ってのは、ハンナアーレントが言ってたことだっけか。

日本人の大多数は「殺されるくらいなら踏み絵上等!」って感覚だろうし、日本に国家の暴走を止める回路がないっぽいのはちょっと怖いかも。

って意味でラストの引用はちょっとよかった。
歴史に残らないような行為が、世の中の善を作っていく。名もなき生涯を送り、今は訪れる人もいない墓にて眠る人々のお陰で物事がさほど悪くはならないのだ。
     ジョージ・エリオット

寡黙に選ばれた少ない言葉、長編の詩を詠むかのよう。
苦悩する夫婦の顔もほとんど陰に覆われ、その哀しみに震える肩は手をそっと置きたくなるほど近い。
美しいオーストリア🇦🇹の山々の表情が、言葉の代わりに感情を伝えてくれる。

両手を拘束されていても、魂は自由だ

作品中流れる弦楽奏は3時間のレクイエム。

実話を基にした本作は名もなき生涯を終えた無数の名もなき人々への鎮魂歌なのだ。
97
どど丼

どど丼の感想・評価

4.4
観れてなかったテレンス・マリック先生の新作。テレマリがディズニープラスで観れる時代すげえ。伝記モノだけあって珍しく話が分かる……!笑 (「ニュー・ワールド」以来?) 撮影監督からルベツキ御大が抜け、ハリウッド大作ではなくなったものの映像ルックはやはり俺たちのテレマリ。

カトリック×良心的兵役拒否を描いた実話作品といえば「ハクソ―・リッジ」なのに、全然描き方が違うのが素晴らしい。「ハクソー・リッジ」はメル・ギブソンらしい英雄譚になっていて過激性を押さえない作風だったけど、こちらは主人公の内面を淡々とシンプルに、それでいて大胆に描いていて、監督違うだけでこんなに変わるんだと感心した。

テレンス・マリックかつ3時間ともなればファンしか観ないのか、これだけ評価高いけど、この人普通に伝わりやすい脚本にすればド傑作になるんですよね。でも彼なりの作風は貫き続けてほしい。
ディズニープラスで。

苦手なテレンス・マリックだし、ほぼ3時間の長さだし、絶対退屈するわーと思ったけど観てしまった。だってディズニープラスにあったんだもん。

ヒトラーに忠誠心を最後まで示さなかったため死刑にされた農夫と夫の帰りを待つ妻の話。
一番悪いのは忠誠心を示さなかっただけで死刑にするナチスだけど、妻が村八分にされている描写を延々と見せられるので「家族のために形だけでも受け入れればええやんかー」とぬくぬくと安全な部屋で観賞してました。
ワンポイントでマティアス・スーナールツが出てきてニッコリ。軍服が似合う。
一人旅

一人旅の感想・評価

5.0
テレンス・マリック監督作。

寡作の映像作家:テレンス・マリックが、ナチス・ドイツに併合されたオーストリアでヒトラーへの忠誠を拒否して収監された良心的兵役拒否者:フランツ・イェーガーシュテッター(1907-1943)の生涯を映画化した、上映時間約3時間に及ぶ伝記ドラマの力作です。

二次大戦時、ナチス・ドイツに併合されたオーストリアの山間の小さな村で愛する妻と3人の娘と幸福に満ち足りた日々を過ごしている農夫:フランツを主人公にして、召集令状が送られてきたもののヒトラー宣誓を拒絶したことで勾留所に収監された主人公が辿る過酷な運命を、故郷の村に残された妻子の日常の変容と交互に映し出していきます。

村人だけでなく聖職者さえも処罰を恐れてナチスの思想に迎合し、村でただ一人ナチス=ヒトラーに対する嫌悪と抵抗を臆することなく露わにする主人公に対して村八分のような扱いを見せます。大勢に従えという村人や聖職者からの強力な同調圧力に屈することなく、自らの確固たる信念に基づいて兵役を拒絶し続けた主人公の頑なな抵抗心理と行動の有り様をつぶさに見つめた作品であります。

ヒトラーの罪悪を早期に見抜き、自らの“良心”を寡黙に貫き通した主人公の儚く散ってゆく抵抗の名もなき生涯を、テレンス・マリックの面目躍如たる圧巻の映像美(自然光による撮影)&カメラワークと共に綴った叙事詩で、本作はキリスト教関連団体から贈られるカンヌ映画祭エキュメニカル審査員賞を受賞しています。
Aira

Airaの感想・評価

3.9
題材は良いんだけど、いくらなんでも尺が長すぎる。そんで会話がめちゃくちゃ少ない。現代っ子には辛い映画に仕上がってます。テレンス・マリックだから仕方ないか…
Train

Trainの感想・評価

3.6
2時間程度なら傑作だったかもしれない。クラシック音楽にのせて描かれるいつものエモエモ日常風景はチョロいので普通に泣けてしまうのだが、主人公が刑務所入れられてからの中盤あたりはグダってる印象。神の不在がどうのと語るのは別に構わないが長過ぎる。いつの間にか鑑賞者から傍観者になっていた。『ツリー・オブ・ライフ』以来久々に脚光を浴びたマリック作品だが、『ツリー〜』の程の感動は個人的にはない。
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.8
「両手は縛られてるが
心は縛られていない」

信念を貫くというのは
こういうことなんだなぁと。
「ショーシャンクの空に」が
安っぽいファンタジーに感じる。
無駄なシーンが一切ないように
感じたり。

テレンス・マリック作品
一時期は
宇宙や人類の起源まで遡ったり
してたので教祖ぽいときもあった?けど


今回は撮影から
ルベツキ先生が外れてるとはいえ
相変わらず画面の隅々から
崇高な雰囲気ぷんぷんではあるんだが
珍しく?
雰囲気ごまかしではなく
ちゃんとストーリーを語ろうという
それになっているように思えて
だいぶ好感度高い

「言葉は大事じゃない。
大事なのは心だ」


と言われようとも
誰に貶されて石を投げられようとも
家族を辛い目に遭わせようとも
自分が正しくないと思うことには
与せないし
決して口に出せない
命を取られても


ある意味わがままで純粋で
正義を振りかざすには
あまりにも力もなさすぎて

それでもこういう声や生き方も
一つの人生であり
人間の営みとは無関係に
自然は美しすぎるぐらい芽吹き
サイクルを繰り返す
ha7ta6

ha7ta6の感想・評価

2.0
信念を貫き通した人生、悪く言えば視野が狭い自分勝手な人生…と思いました。神とか教えとかヒジョーに苦手なお話です。
英語とドイツ語が飛び交いますが翻訳は英語のみでよくわかりません。
どんより曇った映像を延々3時間も見ていると気が滅入りました。燦々と降り注ぐ陽の下で疾走するバイクの映像だけがせめてもの救いでした。

とにかく長い、長すぎる。
じえり

じえりの感想・評価

3.0
戦争
信仰
家族
信念
夫婦

そりゃ素晴らしい人です
でもなんで?自分の身や家族を犠牲にしても貫き通すことですか?と思わずにいられない
しかも3時間長い〜
結果テレンスマリックは自分には合わない



96
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