Jeffrey

The So-called Caryatids(英題)のJeffreyのレビュー・感想・評価

The So-called Caryatids(英題)(1984年製作の映画)
2.5
「女像柱たち」

本作は1984年にアニエス・ヴァルダが監督した短編映画で、この度DVDボックスの特典に入っていたものを鑑賞した。タイトルの意味は建築物の装飾として柱に彫られた女神像の事であり、ヴァルダは19世紀に作られ、今も残るパリの様々な像を映し出し、詩人シャルル・ボードレールのテクストを朗読する形を取った作風になっている。上映時間は約12分である。特に感想と言う感想が述べられないなぁ。監督自身人間の形の像の方が好きって言うのと、その街にたたずむ像の歴史を語ってくれていると言う感じの12分間である。古代ギリシャ、ローマ時代、ルネッサンス以降は室内の暖炉などにも使われていたカリアティード?と呼ばれる装飾として柱に彫られていた女神像は何とも言えない魅力と魔力を放っていた。最後に、冒頭に素っ裸で街を疾走する男のインパクトは大きかったと思う。
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