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マティアス&マキシムのmaiのレビュー・感想・評価

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)
3.8
映像の面白さ、それと会話のダラダラした中に醸し出されるおもしろさ…それはさすがドラン!だと思ったのですが、胸をいきなりきゅっと突いてくるような、そんないつの間にか自分の気持ちに肉薄していた登場人物達の感情が今回はあまり感じられませんでした。
言葉遊びが得意なはずなのに、言葉で伝えることは難しい青年達のもどかしさはうまく描けていたし、良い作品だとは思います。でも、グザヴィエ・ドランの「マミー」などに魅了されてきたからこそ今回観に行こう!と思った身としては物足りなさがありました。
正直、他の青春映画やLGBT映画と変わらないかなぁと。
でも、青春してるなっていうのと、彼らの葛藤や破茶滅茶感、そして最後の爽やかさはさすがだし素晴らしいです!
音楽のセンスも今回も光ってますし、映像の美しさはもちろんのこと、カメラワークが個性的なのも顕在です。
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