たいち

マティアス&マキシムのたいちのレビュー・感想・評価

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)
4.2
マティアスとマキシムが「男性同士」ということと同じ位かそれ以上に、「幼なじみ」ということが二人にとっては大きな障壁であるように感じた。出会って間もない二人だったら、その気持ちをもっと早いタイミングで上手く伝えられたのかな。「幼なじみ」であるが故に構築されてきた周りの友人や家族との関わり、そして何よりお互いの思い出を、「男性同士」の恋愛によって失うことが怖かったんだと思う。でも数十年の間、友達として接してきた幼なじみの男女が、ふとした瞬間に恋愛対象になった場合でも割と同じような感じになるのでは?とも思うんだよな。完全に友達として信頼していた関係性に性的な目線が入ると、一瞬でそれは崩れてしまうから。

マティアスとマキシムのお友達軍団が謎のゲームをしているシーンや、彼らの母親軍団がくだらない話をしているシーンで、バカみたいに盛り上がってたけど、俺には何がそんなに楽しいのか全く伝わってこなくてジワった。今年の成人式の日にした高3のクラスの同窓会が人生でトップクラス級に楽しかったんだけど、きっとアレと同じだな。動画を見返したら、ずっとジャンケンして皆で叫んでただけだし。
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