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チャーリー・セズ / マンソンの女たちのgatoperoのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ワンス•アポン•ア•タイム•イン•ハリウッドを観てから鑑賞。
1969年のシャロンテート殺害の凄惨な事件を、犯人グループチャーリーマンソンとその女たちの視点から描かれる。

チャーリーマンソンによって洗脳されていく女達、はじめはただの開放的な集団だったのかもしれないが、プライドの高いチャーリーマンソンが音楽プロデューサーに認められず、自尊心を傷つけられたことがスイッチになり、どんどん思想が悪意に染まっていく。
すでにどっぷり洗脳に身を浸している女たちは、すでに自分で考えることをやめており、言葉の冒頭には無意識に「チャーリーセズ」と言ってしまう。

すごく狂気的な感じがするけど、日常でも自分の周りの人たちで同じように洗脳されてる人ってたくさんいるよなーと改めて思った。
マルチ商法やら新興宗教はもちろんのこと、会社、グループ、カップルでも、知らないうちに洗脳されてて周りから白い目で見られていることにも気づけない人たちってそうだよなぁと思った。
この映画との違いは、犯罪を犯したか、まだ犯罪を犯していないか、の違いだけ。

最後に自分たちが間違っている事に気づかされた女たちは、その後の一生をどんな気持ちで独房で過ごしているのか、計り知れない。
最後にレスリーがバイクの男の手を取ってチャーリーのもとから去っていくもう一つの世界線。
あのワンシーンが取り返しがつかない怖さと後悔を引き立てていた。
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