磯崎眞澄

ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方の磯崎眞澄のレビュー・感想・評価

3.9
映画「ビッグ・リトル・ファーム」
The Biggest Little Farm

動物カメラマンと料理ブロガーの夫婦
LAから車で1時間くらいの北カリフォルニアに伝統農法の農園を作るドキュメンタリー。
枯れた土地が7年の間に緑豊かに蘇る
生物多様性。
よかった。

オープニング
無線機からの音声
最近起きたカリフォルニアの山火事

きっかけとなるエピソード
保護センターで出会った犬を引き取る(ドッド)お利口に言うことを聞くが、大人しく留守番が出来ず二人が出かけると吠え続ける。
アパートにいられなくなる。
犬を飼い続けるという犬との約束を守る

妻モリーは料理家で素材が重要だとよく知っている。農園をやるのが夢。この際農園を買って移住し、自然農法を、実行するアイデアを思いつき。出資者を募る。
出来っこないとバカにされるが粘り強く取り組むうちに出資者が現れる。

買った土地は広大だが、耕作放棄地のようで枯れた土地だった。

モリーがインターネットで伝統農法に詳しいアランを探し出す。
アランの言葉通りに様々なことを実行する。
ミミズ、堆肥、液体肥料、いろんな動物を飼う
2年3年と段々と農園らしくなっていくが、トラブルも起きる
そのトラブルの解決もおもしろい。

果樹の葉を大量のカタツムリが食べ尽くす。カモ、アヒルを連れてくると、カモがカタツムリを食べる。

ニワトリの卵が人気になるが、コヨーテにやられる。
ブタのエマとニワトリが仲良しになるが、牧羊犬のエマがトリを食べてしまう。もう一頭の牧羊犬のロージーは何もしなかったので、ロージーがニワトリたちを守るようになる。
コヨーテがニワトリではなくホリネズミを取るようになるが、コヨーテでは追いつかない。ホリネズミが増える。
自然の多様な生態系を作ることでタカなどの猛禽類も営巣するようになる。果実を食べていた鳥たちをタカが取ることで果実の被害が減り適正な量の収穫を得られるようになる。
フクロウがホリネズミたちをとるようになる。

サーフィンしてる感覚
はずみ車がまわる

ブタのエマとニワトリ
たくさんの羊と牧羊犬

牛の出産
フクロウ
ハチドリ
養蜂

後半に出てきた美味しそうな食事

ブタのエマの出産、ウシの出産と人間(モリー)の出産が同じ視線で描かれる。

アランの死
追悼の集まりの様子、猫が我関せずと通り過ぎていく。

トッドの死

果樹の周りの下生えの草

俯瞰で捉えた緑豊かな農園の美しさ

家畜と野生動物と人間、植物、いろいろな生物の共存
生物多様性の中に人間も含まれている。

山火事
トレーラートラックに移った火を消化していると放水で虹がかかる

ジョンとモリー、二人を中心に人間がやったことで、かなりの苦労が想像できるが、人間を中心に描いていない。動植物の力に手を貸した。

桃の収穫。最初に見事に桃がなる。ところが鳥に食べられる。収穫すると7割がダメ。やがて、適切な量の収穫ができるようにまとまる。と、アランは言うが・・・。
その通りになる。
磯崎眞澄

磯崎眞澄