もう劇場では観れないかもと思っていましたがなんとか滑り込めました。本当に観れて良かった!
料理家の妻モリーと動物カメラマンの夫ジョンが、自然農法で豊かな農場をつくる8年間を映したドキュメンタリー。
描かれているのは農場をつくる人間の努力や苦労の話ではなく、自然の不思議、生命の神秘。
生産性重視の大規模単作で涸れ果てた大地に、みみず、牛、羊、鶏、多様な植物を持ち込み、少しずつ生態系が息を吹き返していく。
自然農法の師匠で、示唆に富んだ指導者アランもまた魅力的。一時は正解が見えずもう無理なのでは…と思えるが、自然の循環というのはなんて良くできているんだろう。
夫のジョン・チェスター自身が監督で、
最初の数年は記録用に撮っていたが、途中で映画にしようと決意したらしい。
アニマルプラネットなどの動物ドキュメンタリーを手掛けてきた人物というだけあって、映像の美しさもさることながら、動物たちの愛くるしい姿や、小さな自然の変化を捉える目線が素敵。