池袋グランドシネマサンシャインのフルIMAX環境で観賞。期待値は低かったが観終わったらかなり好きな作品になっていて驚いた。
最近のMCU映画は『ブラック・ウィドウ』『シャン・チー』とこてこてのヒーローものが続いており、「エンドゲーム後にまだそんな話やるの…？」って感じで、『エターナルズ』の予告を何度見ても「絶対これおもんないやろ…」と思ってたので半ば義務感で見たのだが。
今回は5000年前から活躍していた10人の戦士たちの物語。いやそんな歴史ものを1本の映画で描けるの？と思っていたが、500年前に死に絶えたはずの敵が復活して仲間が殺された！ってことをきっかけに仲間が集結して再び戦いに身を投じる…という現代劇。そこに歴史の影で戦ってきたエターナルズの数々の物語が挿入されていくというなるほどうまい構成。
そして様々な能力をもった10人の戦士が集まる嘘歴史ものとか、完全に『サイボーグ009』で『火の鳥』！『100億の昼と千億の夜』も入ってる。昭和SF漫画がかつて好きだった男の子心をバシバシ刺激されてしまった。
正義と悪が判然としないまま終わりを迎える物語は、ヒーローものを期待して見た人は面食らうと思うが、個人的にはこれぐらいややこしい話は大好物。ようやくMCUフェーズ4も本腰入ってきた感あって嬉しい。
ヒーロー映画を普段見ない人にもおすすめしたい歴史SF大作だった。
