おざわさん

アイ・アム・マザーのおざわさんのレビュー・感想・評価

アイ・アム・マザー(2019年製作の映画)
3.8
割に評価低めな作品だけど、ボク的には面白かった!
出演するのは娘(daughter)とアンドロイドの母(Mother)、そして侵入者の女の合わせて3人(?)だけ。
SFスリラーって事で観ましたが、観ているこちらにまで主観や客観性が求められる気がするし、ラストにはスリラーというよりホラー的要素も有り。
何より娘を演じるクララ・ルガアードの刻々と変わっていく表情が、「レオン」でのナタリーポートマンを思わせるような熱演で素晴らしかった。

【あらすじ】
人類がほぼ絶滅した未来。
人類の存続を託されたA.I.が管理するアンドロイドによって、作り出された人類の子孫の1人daughter(娘)が人類の生き残りに出会ったことから、自らの出生やドロイドと人類の未来を考え出します。


【観終わっての個人的な感想】
はじめはスリラー的要素少なめ。
でも次第に疑いを強めた娘によって、自分自身の置かれた立場に気づいていきます。
そしてこうして感想を書いていて気づいたのは、たった3人の出演者なのに誰一人名前がないこと。。。
これは普遍的な問題を客観的に描くための工夫なのかも知れません。


そもそもホラー映画は苦手なんだけど、これくらいのホラー的要素はスパイス的に好きなんだと気づかされました!


【以降ネタバレな感想】

「2001年宇宙の旅」や、そもそもな設定にモーゼの十戒にも繋がるような【ヒトが生きているからこそ犯す罪】を描いている部分も感んじます。
そしてラストへの展開はまさにホラーですが、それ以上にいつの時代にも不変なのは「母(Mother)は強よし」ってコト。