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大麻が救う命の物語のいろどりのレビュー・感想・評価

大麻が救う命の物語(2018年製作の映画)
3.6
大麻は元々、薬草だったのに、毒草として違法になってからアメリカではまだ100年未満。違法になった原因を紐解くと、大麻が豊富なメキシコへの差別意識やナチスのプロパガンダなど、偏見に満ちたものだった。

日本で違法になったのはもちろんGHQによるものなので、アメリカよりも違法の歴史は浅い。日本では薬草どころか神の草として、神社のしめ縄にも多用されている。出雲大社のしめ縄はマコモで、伊勢神宮のしめ縄は大麻。神社のしめ縄のほとんどは大麻かマコモのどちらかだと思う。

毒草として悪名高くなったのは、1960年代のヒッピーによる娯楽目的での乱用が大きかったのではないかと思っている。

イスラエルではあらゆる患者に大麻を処方するらしい。国の管理下で栽培されているとか。

アメリカで1974年に大麻による抗がん作用の証拠を示す研究結果が出ていたのに、関連データは不思議なことに消えたという。今現在も、政府は大麻に関するデータは消しているらしい。

ケシからモルヒネが抽出され、コカの葉からコカインが抽出されているのに、大麻の有効成分の研究は進まない。水面下で研究されていても、それが表面化することはない。

癌の生物学者の博士は、大麻エキスまたはその成分である主要カンナビノイドのTHCとCBDは、癌を殺せると断言していた。

アメリカの医療費は高額だし、日本でも癌治療は高額。癌が治る病気になってしまって困るのは誰か、そんなことを考えた。利権が絡む問題は闇が深い。
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