アンタレス

プライベート・ライアンのアンタレスのレビュー・感想・評価

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)
3.8
1944年6月6日、オマハビーチ上陸作戦は、過酷を極めた。ジョン・ミラー大尉(トム・ハンクス)は地獄のようなこの島から生還した矢先に、新たな任務を告げられる。ソウル・サバイバー・ポリシーに従い、作戦で兄弟3人を失ったライアン二等兵(マット・デイモン)を直ちに帰還させるというものである。ミラー大尉は急遽部隊を編成し、ライアン二等兵の救出任務に向かう。
一人の二等兵のために、多数の犠牲者を出してしまう不条理さを胸の内に孕んだまま。

冒頭の20分は、息を呑んで画面に向かっていた。私は当然、戦争は経験したことがない。したがって、この映像をリアルだ、本物のようだ、などと言うことは出来ない。なにせ、戦場など知らないのだから。
その、戦場を知らない私が観ても、口の中が乾くような恐怖を感じた。
そして、命の重さとは、生きることとはどういうことなのか、思考を巡らせながら最後まで鑑賞していた。
素晴らしい作品だった。
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