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プライベート・ライアン1998年製作の映画)

Saving Private Ryan

上映日:1998年09月26日

製作国:

上映時間:170分

ジャンル:

4.0

あらすじ

「プライベート・ライアン」に投稿された感想・評価

lente

lenteの感想・評価

4.0
僕たち1人1人に宿る異邦人性
スティーブン・スピルバーグ
5/10

まるで高校3年間などなかったかのように、大学生みたいな顔つきになった息子に「大学生みたいだね」と言ったら「大学生だから」と言われ、ちょっと小津安二郎の映画を思わせるような会話を先日交わしました。時の過ぎ去る速さを思うと同時に、もしかすると時は過ぎ去っているのではなく、ただ巡っているだけなのかもしれないとも思います。

The Times They Are a-Changin'

そう歌った詩人の歌を聴くとき、僕の耳には決して「時代が変わる」ことを歌った歌のようには聞こえない。

そうではなく、表層的には移りゆく様々な現象や価値観のなかで、僕たちを取り巻く状況はいつでも「you’ll sink like a stone」(石のように沈んでいく)目まぐるしいものであり「there’s no tellin’ who that it’s namin’」(誰の名前が呼ばれるかわからない)不確かなものであり「The battle will soon shake your windows and rattle your walls」(やがて窓を震わせ壁を揺さぶる争いが起きる)危険なものだということです。

そうでなかったとしたら、なぜ1964年という約60年前に歌われた歌が、いまでもこれほど鮮やかでいられるだろう?

様々なものごとが変化していくなかで、変化することのないものがあるからこそ、時代は変化していくというこれもまた逆説のはずです。たとえば子供のことを思う親の気持ちも、そのうちの1つかもしれない。また同時に、子供を思うことのできない親の気持ちもそうだろうと思います。

子守のようなケースを除き、息子と2人で初めて一緒に観た映画が『史上最大の作戦』(原題『The Longest Day』, 1962年)で、BS録画してあったものに小学校1年生だった彼が釘付けになっていた思い出があります。3時間ほどを共に過ごすなかで「退屈じゃない?」と尋ねると「面白い」と言う。そして観終わってから数日後に、第二次世界大戦中に行われたこの「ノルマンディー上陸作戦」を、別のかたちで描いた本作も一緒に観ることになった。

基本的には骨太な戦略として描写されている『史上最大の作戦』に対して、この『プライベート・ライアン』はオマハ・ビーチでの壮絶な戦闘をはじめ、ミリタリー・マニアとしても名高いスティーブン・スピルバーグの面目躍如といったところがありますし、不条理な命令に従わざるを得ないやり場のなさや、土壇場で卑劣になることが人としては普通であることなどが、細やかに切々(せつせつ)と描写されています。

あれから12年の歳月が流れ、本作に描かれるライアン二等兵(プライベート・ライアン)のような顔つきになってきた息子の気配を感じながら、この映画に描かれるような彼にとっての戦場へと歩みだしていくんだと思うとき、生きることや死ぬことの意味を深く思わずにはいられない。

The Times They Are a-Changin'

そう歌った詩人の歌は、変化していく時代の波によって、鈍(にぶ)く人が打ちつけられていく姿を描写したものですが、彼の歌がいつでもそうであるように(そしてロック本来の力がそうであるように)、本質的にはそのまなざしの鋭さは、彼自身の心と肉体を切り裂こうとしています。彼はその自らの鋭さに耐えてみせることで詩人であり得たはずです。

息子もまた、もしかするとミラー大尉(トム・ハンクス)のように不条理な命令を受けることになるかもしれない。もしかするとライアン二等兵(マット・デイモン)のように、その不条理さの対象となるかもしれない。そしてもしかすると我を失い卑劣な行為に走ってしまうかもしれない。

けれど結果としてどのような立場につき、どのように振るまおうとも、彼は彼の時間に耐えてみせなければならない。そうした時間に耐えてみせることで、はじめて彼は彼でいられるはずです。

善く生きることがすべてではない。善く生きたいと思いながらも、善くは生きられないなかにこそ、もしかすると生きることの真実はあるかもしれない。人としての価値は、おそらく僕たちが思い描くいっさいの価値の彼岸にあります。測ったつもりになっている心はすべて卑しさに満ちています。
ウフ

ウフの感想・評価

4.5
バリー・ペッパーのスナイパーはマジでカッコいい!ので最期は辛い😭
KANA

KANAの感想・評価

4.0

恥ずかしながら初鑑賞。

WWⅡノルマンディー上陸作戦。
序盤からいきなり、オマハビーチでの凄惨な戦闘シーンに打ちのめされる。
息つく間もなく文字通り"血の海"と化するグロテスクともいえる剥き出しの描写。
視覚も、聴覚も、ここですでに限界のストレスを受け、戦争のリアリティーを叩きつけられた。

兄弟が全て戦死したという兵士ライアンを捜し出し無事にアメリカへ帰還させる

…壮絶な戦禍での上層部のこの命令そのものに矛盾を感じる。
そのために選ばれた兵士たちの疑問や不満は真っ当に思う。

とはいえ、このミッションがあってこその人間ドラマ。
トム・ハンクス演じるミラー大尉の心を鬼にしたプロフェッショナルで勇敢な姿を見てきた上で、そのバックグラウンドを知ると心がきしむ思い。

友がやられてやり返して、生き残った捕虜を殺す逃すで揉め、その捕虜が銃口を向けるのは・・

もうぐちゃぐちゃ。
前線での実体験がなかった通訳のアパムが詩情溢れるその心まで戦火に染められていくように、観てる側としても感覚が麻痺してしまうというか。
戦争映画を観る度に感じてしまう、ある種ラリったような感覚。極限状態すぎて。

終盤の、橋をめぐる市街戦の描写も凄まじいと同時にPOVが効いててドラマチック。
ミラーの最期の言葉、"Earn this."にはいろんな思いが込められてて重い。
人間の価値って何だろう。
スピルバーグのメッセージはそこにある気がする。
ラストは老いたライアンの心に寄り添い、深い余韻が残る…
ちゃん

ちゃんの感想・評価

4.0
少し前に観て何とも消化?できずにそのまま忘れてた。
戦争って国家的・集団的活動すぎて逃れられない恐怖がえぐい。
太平洋戦争というと日本側からのイメージしかなくて、日本の「出る杭は打たれる」文化がより戦争を悲惨なものにさせたと思っていたけど、この映画を観るとそんなのは誤差の範囲というか、欧米も男性社会だからか?なぜ殺し合わなくちゃいけないのか分からないのに皆殺し合ってる。
殺し合って生き残った方が直後に呆気なく殺されるとか意味分からないし、敵と偶然鉢合わせてしまってお互い殺し合いたくない緊張状態の中、援軍が来てあっさり敵を皆殺ししてしまうとかも訳わからん。
そんな事誰もが意味がわからないと思ってるのに、立ち向かうその原動力は何なの…
女性社会だったら起きないのかな?とかも考えたり。(女性社会は女性社会で、物理攻撃は少なくなるだろうけど村八分的な攻撃は増えそうだけど…)
政治は放棄して実力行使しましょうってどんなイカレ野郎の思考なんだろう、全然理解できない。なのに、実力行使されてしまったら最後、同じ土俵に降りないと事態を収拾できないのが…言葉にならない。
多大な犠牲を払ってでも領土拡大したがる積極性・攻撃性がホモ・サピエンスの特性とも言えるのだろうけど、、
個人的には、何度歴史を繰り返しても、戦争は無くならない気がしてる、
ネアンデルタール人に生まれたい世界線だったー😔(?)
--
あと、こんな壮絶な経験した人達が最近まで大勢いたって考えると、日々の悩みどうでもよくなるね。(湾岸戦争の帰還米兵とかも入れると現在進行形か)
Am I a good man?みたいな台詞のシーン、そりゃ人生に対する覚悟が違うだろうなぁ…と涙した、、
それと比べるとへなちょこすぎるわたし…がんばろ…🥲
Saki

Sakiの感想・評価

3.8
中尉の言葉が今生きている人へのメッセージとして強く残った。
ただ、序盤のシーンがしんどい
臨場感を出すため手ブレだと思うが酔う
BENI

BENIの感想・評価

4.1
最初の上陸シーンが
ビビるくらいグロい。
イケイケスナイパーが私は好きだ
評価なんかできない。
思わず口を手で覆って、緊張で足先から冷たくなっていくようなシーンの連続。
「戦争」を学ぶ上で見なければならない映画。
粉

粉の感想・評価

4.3
戦争とは何かを知れる映画。
無駄がなく、話の展開も面白い。
感情移入できる部分もあり、めちゃくちゃハラハラドキドキする場面ばかり。尚且つ、戦争について考えさせられる…

すごい名作だなと思いました。
とても良い映画でした。

戦争のさなか、ミラー大尉は部隊を引き連れて1人の兵士を故郷に無事帰還させる任務を預かる。その任務を描いたのが今作です。

戦争映画を見るのは4本目ですが、何をみてもやはり戦争はいけないことだと思い知らされます。

冒頭の30分弱ある戦闘シーンはリアルというか、非常に生々しく、本当に戦争の一幕を見ているような気分になりました。

戦争という人が当たり前に死に、そして当たり前に人が殺される環境の中で、それでも人間らしさを失いたくない彼らが、故郷に胸を張って帰れるように最後の善行を果たそうとする姿勢に涙がでそうになりました。

これが1998年に作られた映画ということに驚きました。素晴らしい作品だと思います。下手に教科書で授業をするよりもこの映画を見て欲しいとさえ思ってしまいました。
マサト

マサトの感想・評価

4.1
これ本当に20年以上前の映画?
って思えるくらい完成度が高い

序盤から壮絶な戦場が描かれ
一人の男を探し出す任務へと向かう
甘くは無い数々の戦場を渡り歩き
物語は進んでゆき・・・・

色々な登場人物に感情移入できる
良作でした


中々、グロかった
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