その場にいる気になってしまうリアルな戦場。
吹き飛ぶ腕や足、地に染まった海、体から出た内臓を必死に押さえる人、消えていく命。
そういう描写は進んでみたくないほうだけど、トムハンクス好きだから見てしまった。
つらいシーンが多すぎて、早く終わってくれって思ったけど、戦争に駆り立てられた当事者たちも早く終わってくれ、ほんとうは殺したくないって思ってる。
降伏した人を殺してはいけない。
戦意のない人を殺さない。
戦場では冷静な判断で決断し、正しい知識で指示を飛ばすトムハンクスも、本当はただの高校教師だった。
死んでいく仲間、それに救われた命の数、殺してしまった敵、、
感情を表に出さないからなのか、止まらない手の震え。それがとまったのは命が終わったとき。
「ひとり殺すごとに故郷が遠のく気がする」
「こんな日のことをどうやって説明すればいい?」
「無駄にするな、しっかり生きろ」
日本で戦争があったのはわたしが生まれるずっと前だけど、わたしが生まれたのは戦争に生きたひとたちがいたから。
やっぱりトムハンクス好きだな。