ヴェローナ行きたい

朝が来るのヴェローナ行きたいのレビュー・感想・評価

朝が来る(2020年製作の映画)
4.1
今作視聴前に見た[1640日の家族]がキツくて、
この系統の話は当分いいや・・・だけど、辛いから今のうちに見納めとこう!で、久しぶりに視聴。

完全に見逃してた。
素敵なレビューの数々に感謝!!
エンドロール・・・これは、グッとくる( ´^`° )

養子縁組で子どもを迎えた夫婦と、中学生で望まぬ妊娠をして泣く泣く子供を手放した女の子の話。
無精子症で子どもに恵まれなかった夫婦(永作博美・井浦新)は、特別養子縁組で生まれたばかりの男の子(朝斗)を家族に迎え、幸せな毎日を過ごしていた。そんなある日、朝斗の生みの親と名乗る女性から「子供を返してほしい」という電話がかかってきて・・・

望まぬ妊娠だったけど、大好きな人の子を十月十日お腹の中で大切に育てて、命懸けで産んで手放して・・・「お母さんじゃありません。」なんて、絶対に辛い。
妊娠が10年後なら、違う未来だったろうに。

気持ちが分からないわけではないけど・・・
この母親どーなん。(父親も。)
不安な時に味方でいて欲しい存在が1番キツい。
病院で「何てことしてくれたんだ!」って感じで我先に泣きわめいたり・・・「親戚だから当たり前」って、妊娠+その後のことを報告してたり・・・ひかりちゃん目線で見てたから、母親が「私は迷惑をかけられている被害者です!」って言ってるようで、娘に寄り添ってるようには全く見えなかった。デリカシーも無いし、世間の目が気になり過ぎて、目の前の娘が戸惑って混乱して苦しんでるのは見えなかったのかな?

彼氏は、既定路線から外れることなく生きて・・・
ひかりちゃんは心も体も辛いのに、誰もケアはしてくれない。2人の責任なのに・・・って、モヤモヤ。
今作は、そんなことが言いたいわけじゃないのに!

「なかったことにしないで」・・・心からの叫び。
ひかりちゃんが幸せになる未来であってほしいな。

最初の朝斗くんが、お友達にケガをさせちゃったかものシーンで永作さんの息子を信じたい気持ちとか揺れ動く心が見えるような演技、すごかった!!

_φ(・_・
監督自身が、10歳の時に養子として老夫婦に育てられた経験から、この原作を映画化したいと思った。