Winnyが問題になった当時、勤務先から社用・自宅用のPCにインストールしていないか点検を命ぜられた記憶がある。多分その頃からセキュリティのルールが一気に厳しくなっていったような気がする。
Winnyはどんな人がどういう経緯で開発したのか。と思ったが、ただプログラム開発が好きで、まだ世の中に普及し始めたばかりのオモチャで「こんなことできるかな」「これがあったらみんな便利かな」という好奇心と良かれの人だった。そりゃそうだ、私たちもWinnyによって悪意のウィルスに感染することを危惧しての点検だった。けど、Winnyという名前のインパクトが強い。
通信ネットワークという世界中につながるインフラで何かを展開するとどういう影響があるか、今なら大抵の人は知っているし、企業もさまざまな対策をしている。当時はまだ一部の趣味人が遊びに使う程度で、リテラシーやリスクに対する認識もなかった中、著作権や開発者の未来を危惧して戦ってくれた弁護士がいたことに目頭が熱くなった。
