狼狽

架空OL日記の狼狽のレビュー・感想・評価

架空OL日記(2020年製作の映画)
4.6
めちゃくちゃポジティブに生きるOLの日常だ。最高に笑えるし、元気が出る。女性行員は一おじさんの憧れだ。
変な上司に絶妙なあだ名つけて、“真実よりも矛先”を合言葉に、更衣室や食堂での会話に花を咲かせたい。
公開3日目で満席になっている映画の日に観てよかった。周りの人と笑いを共有できる空間は貴重だ。家で観るドラマよりも映画館で観ることに価値がある作品だ。
僕はなんとなくドラマを観ていたが、今回改めて冷静に分析すると、主要キャラ5人ともそれぞれ魅力的だし、尺の長い映画だと益々バカリズムの脚本の旨さを実感した。バカリズム自身がOLを演じるという、最高にシュールなボケを担保にしなくたって充分に面白い気がするのだけど、見れば見るほど違和感がなくなってきて、さもそれが当たり前かのような感覚になってきたところで、あ! そうだった、と思い出させられる桃源郷みたいな映画だった。
それにしても、小峰様の活躍っぷりは通快過ぎた。有言実行で酒木さんの仇とったラーメンのくだりは感動してちょっと泣いた。
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