Sayaka

糸のSayakaのレビュー・感想・評価

(2020年製作の映画)
4.8
予想できてしまうシーンは多かったけれど、それでも総じて素晴らしい作品でした。
無駄なシーンがひとつもなく、全部が意味のあるもので終始飽きることもなかった。

葵ちゃんの歩む人生のリアリティさがまた良くて、じぶんと重ねて胸を打たれる場面も多かった。

葵ちゃんも蓮くんも、途中で他の人を好きになるとき、それを惰性とかなんかでなく、その時はその相手の事を本当に好きで本当に大事にしてる、というのがまた良かった。
本当に好きな相手と結ばれないから他の人と付き合う、っていう設定だとちょっと萎えてしまう…

葵ちゃん、本当に強い子。素敵な子。
家族愛についての映画や小説でも毎回思うけれど、やはり親子。殴られても無視されても、結局最後に求めるのは母親の愛だな、と。

『糸』が流行った時期、スナックで毎日毎日さんざん聴いた歌が、何だかまた違う歌のような気がした。
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