あか

糸のあかのレビュー・感想・評価

(2020年製作の映画)
3.6
想像越えて良すぎてびっくりしちゃった。え、良いじゃん。え、良いよ?
確かに感動要素を詰め込んだ、真新しさはないストーリーではあった。でも。演じる人間でこんなにも跳ね上がるものか。銀幕のスター総出演だからこその傑作映画。本当に素晴らしい。

とりあえず主演二人。絵になりすぎる、いやもう絵かっ。
菅田将暉さんはなんで全ての台詞、動きが絵になるんだろうか。漫画家に描かれたキャラクターなのだろうか。風になびくTシャツのシワさえ映えるってどういうことなの。魔法使いなの?あのさっぱりした「大丈夫?」にあれだけたくさんの想いを乗せられるのは本当に天才菅田将暉を見せつけられたとしか言いようがない。
小松菜奈さんかんわい。いつもよりお化粧控えめだからか、幸薄そうな感じがあっていつもと違う美人で別人かと。シンガポール時代のバリメイクもいつも通りかんわい。
てか二人の子供時代のクオリティがすごい。
榮倉奈々さんって、あんなに演技お上手でしたっけ?すんごく良かった。最高にいい女だった。あの四人で飲んでるシーン、本当に一番幸せな瞬間だった気がする。何回でも見れる。強いカッコいい最高の女性だった。あんな妻、あんなお母さんになりたい切実に。
あと子役の稲垣 来泉ちゃんが素晴らし過ぎる。可愛いし上手なのはもちろんだけど、「命中!」の笑顔が、くしゃっとした笑顔が、「あ、奥さんだ」って。榮倉奈々さんの面影が本当にある。あの真正面からの初めての笑顔で、菅田くんと一緒に気づかされた。
他にも斎藤工のどうしようもない根底の自由な感じ。山本美月ちゃんのあの、「うわあ、やったな」っていう女感。成田凌さんの成長、変化、幸せの見せ方の最高さ。その隣で一緒に糸を紡いでる二階堂さん。あげてったら切りないほどみんな本気で最高だった。
縦の糸はあなた横の糸はあなたってみんなで紡ぎあって極暖ヒートテックでもつくって誰かを暖めれば良いと思う。
とりあえず高杉真宙の花束もらいにシンガポール行こうと思う。
あか

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