“ドリームガールズ”でアカデミー助演女優賞、歌手としても第51回グラミー賞を受賞したジェニファー・ハドソンが、ソウルの女王アレサ・フランクリンの半生を演じた伝記ドラマ!
少女の頃から、その抜群の歌唱力で天才と称されたアレサは、ショービズ界でスターとしての成功を収める。しかし、彼女の成功の裏には、尊敬する父、愛する夫からの束縛や裏切りがあった。すべてを捨て、彼女自身の力で生きていく覚悟を決めたアレサの魂の叫びを込めた圧倒的な歌声が、世界中を歓喜と興奮で包み込んでいく…。
アレサ(ジェニファー・ハドソン)の歌声に魅了される作品。後に、“クイーン・オブ・ソウル”と呼ばれるアレサも、デビュー後しばらくは、ヒット曲に恵まれなかった。そこで、1966年にコロンビア・レコードから、アトランティック・レコードに移籍。ゴスペル・フィーリングを前面に押し出す方針が奏功し、ヒット曲を連発するようになる。ただ、私生活では、DV夫のテッド・ホワイトや牧師で公民権運動家の父との確執が絶えず、スターダムにのしあがってからは、溺酒の日々が続き…。
米国でも男性優位の'60年代。しかも、黒人の彼女が名声を得ることができたのは、白人だけでなく黒人の男性からも抑圧されてきた自身の苦しみや辛さを、圧倒的な歌唱力で社会に訴え、共感を得たから。正に魂の叫び、ソウルミュージック!
生前アレサから指名を受けてアレサ役を演じた、ジェニファー・ハドソンの歌唱力に感動した。
