監督のインタビューで本作は"極度に自分本位な作品"、というような言い方をしてたんですが、確かにそんな感じの映画だなぁと。
当時の監督の状況を整理するために描かれているらしいので、そういう意味では私的な作りになってしまうのも無理はなく、でもだからこそ同じような状況にある、あるいは経験したことのある人には深くぶっ刺さってしまうのも事実という訳で。
映画の内容自体は曖昧にしか理解出来てないんですけども、自分の罪やそれに伴う罪悪感とどう向き合うか、みたいなのが本筋なんだろうなぁと思います。
それに対して、自分で勝手に許し忘れるなんて出来っこねえんですが、いずれは行わなければならないこと、というか。
ああ解放されたんだなぁ、なんて思わせるラストに、なんとなくこう、何かが抜けていくような心持ちになりまして。
監督自らスコアを作ってるらしいんですが、それがまた良かった。
非常に素敵な映画だなぁと思います。