おさら

犬王のおさらのレビュー・感想・評価

犬王(2021年製作の映画)
3.7
描写、色彩の美しさ、パッと華やいでふっと泡沫のように消える作風は湯浅監督らしい、素晴らしい表現だった
どこを切り取っても絵になるような抽象的で訴えかける数々の盤面、いつも通り歌と共に作品が生き生きとしていた
少し歌の尺が長いかな?と感じ、単調さがダルくなった
犬王とトモナそれぞれ3〜5秒ほど尺を削るか違う挿絵入れるかしてもいいんじゃないかなと思う
神器に呪われた子供たちが、呪いを解く(平家の存在を民衆に伝承する)ために、二人とも足利の手中なので謀反に当たる行為を音楽で訴えかけ(まさにロック)、人間になっていくというストーリーは面白かった
演出、フリ、ダンスなどクイーンなどのロックや現代アートを先駆けた人たちの表現方法をオマージュしてるのが面白かった
あと呪われた二人が箸で出会ったシーン、牛若丸と弁慶の五条大橋での戦いを意識してるのかな、と思った
湯浅監督らしいユーモラスが楽しめる
おさら

おさら