そら

ソウルフル・ワールドのそらのレビュー・感想・評価

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
4.6
今回のPIXARはかなり大人向けにつくられた作品。
話の半分以上が精神世界で進んでくインサイドヘッドのような概念の話をするストーリーでした。
jazz好きなら、サントラ聞くために見ても良いと思います!

「PIXAR=ディズニー=児童向け」
という図が頭にあるので、子どもはこれ見て理解できるのかなあ?と感じました。今までの子どもが楽しい、大人になったら別の観点から楽しめるがなくなったと思う。
主人公が抱える悩みや人間関係が大人だから共感できるという場面ばかりだった印象。

生まれる前の魂に着目するのはPIXARならではの発想だなと感じたが、性格を決めるのは生前世界の指導者のはずなのになぜコントロールできない魂ができてしまったのか納得いかなかった。またその問題児のその後には、あまり着目せず、全体を通すと主人公が自分の魂を客観視して成長したというかんじであり、「生前の世界」という設定はシンプルに天国と地獄でも良かったかなと感じた。
しかし、その問題児の根っこにあった悩みが現代の日本人の多くが抱えてそうな考えで、今の時代にあっていて、たくさんの人に見てほしいなと感じました。

通勤時の電車の窓に写る自分を眺める表情、ピアノに反射する手や鍵盤、あとは今回はjazz演奏者が主人公の設定にあるので、初心者が出す音、プロが出す音がとてもリアルで、劇場で見れなかったのは本当に残念です。映像、音響共に最高の環境でいつか見直したい。
そら

そら