マルコヴィッチ

ブラック アンド ブルーのマルコヴィッチのレビュー・感想・評価

ブラック アンド ブルー(2019年製作の映画)
3.7
『今夜何か変えたつもりか?いいや何も変わっちゃいねぇ。』

新人警察官が急遽夜勤業務をすることになり、いつもの相棒とは違う人と巡回していたところ、その人と別の麻薬取締課の人とギャングが取引しギャングを処刑しているところをボディカメラに録画していて…的な映画

新人警察官ということもあり署内に信頼できる人もいない、助けに来た警官ですらギャングの息がかかったような人たち。

絶望的な状況でも諦めない主人公には感服する。警察という公権力が腐敗していると公権力の名の下に唯の一般人に理不尽に叩きのめされることも描かれている。

タイトルのブラック(アフリカ系)アンドブルー(警察官)という、アフリカ系でありながら警官で貧困層のアフリカ系からは裏切り者だと相手にもされず喧嘩を売られるような状況で、本当に誰にも頼れない状況がうまく描かれている良い映画でした。