このレビューはネタバレを含みます
今になって見るマカロニウエスタン、おもしろすぎるな。
本当にいちいちウエスタンへのカウンターというか。
日常を大事に描いて非日常を際立たせる感じ。
環境音を丁寧に流して、止める。銃声。また環境音。この無常感。
抒情詩じゃなくて叙事詩。
けど今作は抒情詩としても成立するくらいドラマ描写も卓越してるから金字塔って呼ばれるんだな。けどやっぱり根本は叙事詩だと思った。西部開拓時代そのもの。
という、どんな評論にも書いてあるような在り来りな感想をしっかり実感しました。
主人公の背景が終盤まで明かされない系の話で久しぶりに面白く感じた。
他のキャラのドラマがおもろいしメインだからだろうな。ちゃんとアウトサイダーでいれるというか。異物で許される。
けど、やっぱりこれするには尺が必要だな。これ以上主人公を積極的に描写しようとした瞬間に破綻するやつだ。