まろすけ

ガリーボーイのまろすけのレビュー・感想・評価

ガリーボーイ(2018年製作の映画)
4.5
満足度の高い作品ではありましたが『シークレットスーパースター』は悪役をインシアの父親に集約したことで感動と一緒に若干モヤモヤしたものを感じたのですが

この作品『ガリーボーイ』は貧困、階層社会、一見恵まれた場所にいる層すらも
けして安息の場所にいるわけではないことが提示されていて
よりインドの階層社会の闇を感じさせてくれたのが何より評価出来ることだったと思います

そしてHiphopを主題に据えた作品のフォーマットとして王道のすべてが言葉として紡がれ爆発するまでの丁寧な描写が感情移入を呼び
作品に僕らを否応なく入り込ませます

出来すぎ感は確かに有りますが、諦感からは何も未来は生まれない
せめて退場するしかない僕らは未来を描ける若者の邪魔はしないようにしたい
可能性を信じたいって思わせる素敵な作品でした

未来を創るのは僕ら老人じゃなく若い可能性のある力なんだと

そんな可能性を信じたくなる作品でした
まろすけ

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