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死刑台のエレベーターのarktto3のレビュー・感想・評価

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)
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不倫相手の旦那を上手く殺したは良いけど一つのミスがとんでもない事になって大変な話。

誤解が誤解を呼んで取り返しがつかない事態に陥る様子はスリリングだし誤解を解くに解けないもどかしさは可笑しい。でもそんな状況を打開するのもまた深い愛のなせるわざなのかもしれない。

男が閉じ込められたエレベーターが昇降するように事態が二転も三転もしていく脚本が上手すぎるし、行方の知れない男を探して街を無言で彷徨うジャンヌ・モローが美しすぎる。この先の2人が上手くいくかどうかは知る由もないけど、写真に写ったあの時の思い出は永遠に消えることはないし誰にも消せないのかもしれない哀しくて残酷だけどロマンチックすぎる映画だった。
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