見た後にスカッとした気持ちの良い気分になれる75分の青春群像劇。
と一言でまとめることもできますが、それだけではまとめきれないほどに傑作。
語られきってるとは思いますが、ストーリーは高校野球の試合の中で繰り広げられるのに、試合のシーンは1つも映さない。その新鮮さもありますが、試合展開が脳内に浮かぶような丁寧な作り込み。きっと演技や歓声、サウンドがそう感じさせてるのかなと思ったり。
個人的に一番良いなーと思ったのは笑ってしまうような上手い会話劇。劇場であれだけ笑ったのかなり久しぶりでとにかく最高でした。
まぁ、全員が全員そんな前向けるようないい子ちゃんじゃないでしょと思う自分もいたのですが、それは作品ですし、こんな爽快なものを見たらそんな気持ちよりも「あー良かった！」な気持ちの方が強いのですよ。
あと恐らく席の座り位置が段々近づいていくのは関係性を表してるのかなとか考えたのですがアトロクで宇多丸さんが話していてやっぱり！と思ったり。でも風や木々の揺らめきでとあるシーンのエモーショナルさを高めてたというのも驚きでまだまだそういう演出的な面も楽しめそう。
また機会あればそういうところの目線も込みで見たいな。
