KoseiHirata

夏少女のKoseiHirataのレビュー・感想・評価

夏少女(1996年製作の映画)
2.5
1996年の製作ながら今までお蔵入りされていた作品。まあこれからDVD化も怪しいわけで、ここで観ておきたいというのが映画ファンというもの。
冒頭の離党にお嫁に行く花嫁と母親の遺骨を持った男性を一緒に乗せた郵便船のシーンがユニークでいい。間寛平の登場シーンもウイスキーを飲みながら一方通行を逆走するワイルドぶりで笑わせる。
でも本作の見どころはここまでで、テーマの原爆の後遺症についてはもっと描きようがあったんじゃないかと思わせる。特にラストはちょっと遊園地のお化け屋敷のようで興ざめしてしまった。
ちなみに今回の上映は舞台挨拶付きで、当時の製作者やカメラマン、挿絵を担当された方のご子息の方々の話を聞くと、作品の主題は伝わった。よってちょっと点数は甘めですが、聞けて良かったと思いました。
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