家族で震えながら野宿したり、危険な目に遭いながら難民キャンプを転々とする。しかも何年も。
自分が家族と同じようにしている姿を何回も想像した。胸が締め付けられる。
「難民」という人々を、ひとくくりにでしかイメージできていなかった。そこは、小さな赤ちゃんも含む家族が、必死で逃げている人たちの集まりなんだと改めて知らされた。
コロナ自粛で、子供たちが学校のイベントも何も出来ず、旅行にも行けず、不憫に思っていたけれど、そんな自分が恥ずかしくなった。
私たちは恵まれている。
どうか、国を追われて逃げる家族が、安心して落ち着ける場所を見つけられる社会に、どうか早くなりますように。
自分の生活が脅かされるから、難民なんて出て行けと言う人たちに、いや、この地球上の多くの人たちに、見てもらわなくてはいけないと思った。
