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ディレイルド 脱線のYSKのレビュー・感想・評価

ディレイルド 脱線(2018年製作の映画)
3.7
豪華ディナーと推理ゲームを楽しめるミステリー列車だったが、スタートと同時に本当の強盗殺人事件に発展、しかも車内の人間を全て一か所に集めたものだから列車を制御する人がおらず急カーブであえなく崖から転落、しかも落ちた先には未知のクリーチャーがいて…というお話

なんかもう情報てんこもり、ここまで無茶苦茶だと逆に面白いですね
これは闇鍋なのかそれともごった煮なのか
主催者による気取った挨拶からいよいよ本格的に本編がスタート…と思いきや秒で主催者が殺されたところでもうすっかり虜ですよ
あれだけ仰々しく開幕を宣言したというのにご挨拶が終わった瞬間死んでましたからね、タイミングから何から完璧というほかありません

崖からの転落にしてもそう、そこそこのスピードでそこそこの高さから転落したというのに結構な人数が無事というだけでもすごいのに、川底から現れるクリーチャーがそこそこかっこよくまたそこそこエグい、何せ川底に引きずり込まれないように引っ張られている腕をちぎってしまう
しかも主催者のあいさつや急カーブからの転落と同じようにあっという間に使い捨てちゃう、なんともったいない!

色々な要素をてんこ盛りにして全部ひと口かじって投げ捨ててしまう作品は多くありますが、そのどれもがそこそこのクオリティというのは非常に稀でしょう、そしてその稀な作品がこれ!誰が見ても面白いかはわかりませんが、私はかなり好きです
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