ばん

スーパー30 アーナンド先生の教室のばんのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

バンバン!WARの次に見たのでキラキラオーラが全く無くて驚いた。

実話だということにも驚き。

この塾に通う子達は、そもそも頭がとても良いんだろうなと思う。彼等の生活環境で、勉強が好きでもっと続けたいと思えるというのは異次元だし、入塾テストに受かった30人な訳だし。
普通の頭しか無い人間からしたら、天才の頭脳なんて羨ましくて、普段は差別されてはいても才能では負けない!と逆に見下したっていいぐらいなのに、現実には差別され続けた経験というのは本人の意思に関係なく能力を下げるのだと愕然とした。

何百年も(それ以上か?)世代を超えた差別は、本当は無いはずの正当性を生み、それに引きずられて差別される側すらそれが当然だと受け入れてしまう怖さ。

どれだけ実力があっても、何日も髪も洗えず着た切り雀な姿で、隣の席には洗濯したTシャツにジーンズに毎日洗って清潔なロングヘアの同世代の子が座っていたら、自意識がめちゃくちゃになって数学の問題どころではないよな。

ここのシーンがいたたまれなくて胸に刻まれた。
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