わんだーうぉーる

劇場のわんだーうぉーるのレビュー・感想・評価

劇場(2020年製作の映画)
4.2
2022年158本目。

又吉の作品って読んだことも観たこともないなあと思い鑑賞。

~~ストーリーなど~~

「火花」で芥川賞を受賞した又吉直樹の2作目となる同名小説を、主演・山崎賢人、ヒロイン・松岡茉優、行定勲監督のメガホンで映画化。

中学からの友人と立ち上げた劇団で脚本家兼演出家を担う永田。しかし、永田の作り上げる前衛的な作風は酷評され、客足も伸びず、ついに劇団員たちも永田を見放し、劇団は解散状態となってしまう。厳しい現実と理想とする演劇のはざまで悩む永田は、言いようのない孤独と戦っていた。

そんなある日、永田は自分と同じスニーカーを履いている沙希を見かけ、彼女に声をかける。沙希は女優になる夢を抱いて上京し、服飾の大学に通っている学生だった。こうして2人の恋ははじまり、お金のない永田が沙希の部屋に転がり込む形で2人の生活がスタートする。沙希は自分の夢を重ねるかのように永田を応援し、永田も自分を理解し支えてくれる沙希を大切に思いながら、理想と現実と間を埋めるかのようにますます演劇にのめりこんでいく。

※映画.com(https://eiga.com/movie/91527/)より

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山﨑賢人を嫌いになりそうなくらい、嫌な主人公だった。所謂夢追い人のダメンズ。それに依存し全てを受け入れる松岡茉優演じる彼女も無理。とにかく言動に理解できない。

主人公みたいな生き方を許容できるのは、成功した人だけ。逆にアーティストや俳優のプライベートには本当に関心がなく、良い作品を残しているのであればプライベートは破茶滅茶で全く問題ないと思っている(当然犯罪は別)。

なので、本当にリアルに感じた作品だった。出ている俳優さんも『演技派』の名に恥じない素晴らしい演技。なんとなく昔の自分にも重ね合わせてしまって、素直に良かったなあ〜とは言えない感じがする。

劇場に転換するラスト、原作とは違うらしいけれど凄く良かった。

観て、満足でした。
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