あおみ

劇場のあおみのレビュー・感想・評価

劇場(2020年製作の映画)
3.9


自分の弱さを認めたくない心情からとれるもどかしさがささる。 
現実を認める怖さを受け止められる自信がなかったんだろ。
月日が経って、あの時こうだったって気づく時には、時すでに遅しで
それが=後悔
になることが人間には誰しも体験する事で。
永君の感情や心情って、誰にでもあって、
そうやって少しずつそれぞれのペースで成長をしていくんだと思う。
遅かれ早かれ、人生の経験は無駄一つないなぁと感じずにはいられなかった。
7年間を共に過ごして、
お互いに"別れる"って選択をした方がいい場面も多々ある中、何故その選択をしなかったのか。
永君が全てを曝け出せる存在は、さきちゃんしかいなかったし、きっとさきちゃんもその姿を見れているのは自分だけと気付いていたはず。
お互いに居なくなる怖さを想像したくなかったような気がする。

結婚と恋愛の境界線が見えるきもした。

松岡茉優の芝居には、いつも度肝を抜かれる。
キスシーンが無いのも、これがものすごい魅力的だった。簡単な恋愛ドラマでは無いということ。
あおみ

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