いがらむ

光に生きる ロビー・ミューラーのいがらむのレビュー・感想・評価

3.5
「光を映す」ということを作品で問い続けた撮影監督に心酔する作家たちの証言が、映画的記憶にスポットを当てる。特別派手なカメラワークをしているわけではないのに、「パリ・テキサス」の抱擁のシーンが見るものの心をとらまえて離さないのは何故だろう、という永遠の謎がほんの少し解けた気がした。ラースフォントリアーの脚本を渡さないカメラワークも新鮮で楽しく、チャレンジングで普遍的な美しいものを作る偉大なキャメラマンの生涯に想いを馳せる幸せな86分がここにある。
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