棟梁

死霊魂の棟梁のレビュー・感想・評価

死霊魂(2018年製作の映画)
5.0
何か飽きさせないような工夫があった訳ではなかったけれど、観た後は満足感で満ち溢れていた。
別に長い映画を観たからという訳ではなく、生活の一部として昔の出来事を体験したことから来る満足感。
例えるなら祖父から度々言い聞かされた、疎開時の話といった感じ。

資料などで一つの事例を学んでもどこか他人事になってしまうけど、死霊魂では500分間細かな個々の出来事を語られ続けることで、ゆっくりと精神に浸透してくる。
この体験をする為に必要最低限の「語り」の量が500分だと感じたので、全くもって長過ぎる映画ではない。
棟梁

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