格闘、ガンアクション、バイクチェイスにカーチェイス。そして踊り。やりたいこと全部乗せみたいなてんこ盛り感。舞台もインドだけじゃなくイタリア、中東、ポルトガル、北極圏と、これもやりたい放題感。それでいて映画自体はちゃんとハイクオリティという。踊りこそ若干唐突だけど、それ以外はハリウッドと遜色ない。しかも、踊りは2回出てくるが、前後の流れからぶった切れているの1回目くらいで、2回目はそこまで気にならないし（ディズニー映画程度）。むしろ『バーフバリ』のような力押し感がなくて寂しい気すらする（音楽の使い方なんかはちょっと派手でコッテリしているけど）。それくらいクオリティが高い。
万能な女諜報部員や整形外科に若干ご都合主義感はあるが、話もほどよく謎ありどんでん返しありで楽しい。割と王道な筋書きだけど、主人公の設定に一捻り入れているのが良い感じ。
ラストの格闘シーンは印象深い。終始ド派手になっていた音楽がしばらく消えて、殴り合う音だけ雪原の廃教会に響く。乙な演出もするなとより好きなった。
