まっつん

ソー:ラブ&サンダーのまっつんのレビュー・感想・評価

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
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問題作。どうしちまったワイティティ。
冒頭のゴアの受難と「神殺し」となるに至る過程の描写は、クリスチャン・ベールの流石の演技も相まって素晴らしい。
神とは如何、そして彼らの存在意義とは何かを突き詰める蓋然性が冒頭で示される(私が好む表現を使えば、映画が内包するテーマの「宣言」である)のであるが、どっこい、こうしたテーマは寒いギャグの連べ打ちとともに、文字どおり横滑りしていくのである。
終盤、拐かされた子どもたちに対してソーが力を与えて共闘する場面についても、少年兵の肯定にしか思えず、仮にもヒーロー映画でそのように思える描写をしてよろしいのかと考えざるを得なかった。
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